お手入れ事例

染み抜きやお直しなどの事例の一部を掲載させていただきますので、ご参考にしてください。

打掛の染み抜き

打掛の変色相談です。20年ほどまに着用されたとのことでしたが、その時のシミでしょうか変色してしまっています。打掛はかさばるので作業も大変ですが、何とか綺麗になりました。

訪問着 袖口の染み抜き

右袖の袖口付近のシミです。結婚式で着用された訪問着ですので食事かと推測できます。着用して時間も経っていませんでしたので比較的スムーズに作業できました。このような場合はお絞りでこすったりは絶対にしないでください。繊維が壊れて染色が必要になります。また水を付けると広がりますので染み抜き代が高くなることがありますので、乾いたティッシュなどで吸い取るくらいにして専門家に相談してください。

袖丈直し(詰める)

お母さまの着物を受け継ぐ時によくあるご相談です。昔は普段着は1尺3寸くらいで訪問着などは1尺5寸と袖丈を長めにされている方も多かったです。ですので、着物ごとに長襦袢も合わせる必要があったのですが、最近は1尺3寸に統一し、長襦袢も使いまわしができるようになっているのが一般的です。今回のご相談も袖丈を統一するために1尺3寸に詰めさえていただきました。

七五三 七歳用を三歳用へ

一般的にお宮参りと三歳用は同じ着物を使い、七歳用は別に誂えることが多いのですが、ご自身が最後に七歳で着用した七五三の着物を娘さんの三歳用に直してほしいという相談があります。この場合、肩揚げや腰揚げを二重揚げなど色んなテクニックを使って何とか着用できるように考えます。袖も引きずることがありますので、袖も揚げたりすることもあります。

祝着の染み抜き

衿付近に白いシミが多数あり、その染み抜き相談でした。七五三用やお宮参り用は、よだれなど付くことも多く、20年くらいして着物を広げた時にそのタンパク質が変色していることがあります。付いた時が分かっていれば、その時は目立っていませんが、その時点で処理することをお勧めします。

加賀友禅の汗ジミ

加賀友禅の訪問着の汗ジミ相談です。袖付け部分に汗が原因で水ジミのような跡が残っています。原因は汗で、その濡れた部分が一段濃く見ええる現象です。この場合、汗抜きと染み抜きが必要になります。汗抜きで汗を抜き、次にキワをぼかして目立たなくする作業をします。写真では光の加減で生地の色合いが違って見えますが、実際は変化ありません。

江戸小紋の裾の染み抜き

江戸小紋の裾に飲み物かなにかのシミがありました。江戸小紋は柄が細かく漂白などするとにじむことがあり、また染色補正が難しいため職人泣かせの着物です。ただ新しいシミの場合は比較的スムーズに作業ができますので、シミが付いたときは速やかにご相談ください。

袖のたもと水ジミ


右袖の袂(たもと)が濡れてゴアゴアになっています。絹は水に濡れると縮み、乾いてもその部分が一段濃く見える現象(光沢異常)になります。この場合、染み抜きと同時に縮みを解消しながらキワ部分をぼかして作業していき目立たなくなるまで繰り返します。

訪問着 衿の汚れ落とし

2回だけ着用した訪問着の衿の汚れ落としです。汗や皮脂、ファンデーションなどが付くことが多いのですが、この汚れは、ほっておくと定着して取れにくいくなりますので、本来はその都度かシーズンごとにお手入れすることをお勧めします。今回の場合、2回着用されていますが、期間がそれほど経っていなかったため綺麗に取れました。

鮫小紋 衿の汚れ落とし

購入して5年で10回ほど着用している着物です。一度もお手入れをされていないので預かった時点で衿の汚れもシッカリありました。衿の汚れは同じ部分が汚れて古い汚れの上に新しい汚れが付いていきますので作業をしてみないと、どの程度落ちるかが分かりません。衿の処理としては、表面の汚れを取る汚れ落とし(2,000円~)と古い定着したシミまで処理する衿の染み抜き(9,000円~)があります。衿の染み抜きでは漂白や染色まで行います。今回の場合、古い汚れが残ってもご了承いただくきましたので、簡易な衿の汚れ落としのみ作業をさせていただきました。

総絞り 血液の染み抜き

総絞りの振袖の血液の染み抜きです。血液は時間が経つと取れにくくなりますので、速やかに専門家に相談してください。水を付けると血液が広がりますし、範囲が広がると染み抜き料金もその分、高くなることがありますので、何もしない方が良いです。またむやみにクリーニングをしないでください。クリーニングする際は必ず染み抜き後にしてください。通常のドライクリーニングでは血液のシミは落ちませんし、おちないままアイロンをかけると熱で血液が生地に定着して取れにくくなります。

後身頃のシミとスレ

ちょうど帯下くらいにくるところですが、シミとスレがありました。着用すると見えない部分ですが、お客様も気にされましたので作業させていただきました。絹は湿気に弱く湿気た状態で摩擦がかかるとスレとして残ります。今回は帯下のため汗と帯との摩擦かと推測できます。

袋帯を二部式へリフォーム


高齢になると帯を締めることが大変になるということはよく耳にします。裁断するのは忍びないですが、前に巻く部分とお太鼓部分を分けて二部式にすることにより着用が楽なります。立派な袋帯でしたが、二部式にさせていただきました。

着物リメイク スカートの染み抜き

訪問着からスカートを制作したものです。お食事かと思いますが、スカートにシミがありました。時間がたっていなかったのでスムーズに作業させていただけました。

裾の水ジミ

色無地の着物に水ジミが出来ています。キワのように残りその境目を目立たなくなるまでぼかしながら作業をしていきますが、何かシミが残っているとドンドン広がっていきますので、シミ抜きと同時にぼかす作業をします。簡単に思われるかもしれませんが職人の腕が問われる作業です。