着物お手入れ事例

染み抜きやお直しなどの事例の一部を掲載させていただきますので、ご参考にしてください。

◆ 神戸市のお客様

お母さまの赤い振袖を成人式で着用されたのですが、まだまだ生地は使える生地でしたので、結婚された時にその着物を一生使える着物にしたいということで、一つ紋の鶯色の色無地に染め替えさえていただきました。

色無地に抜き紋を入れることで格が上がり結婚式などフォーマルにも使える一枚になります。

当店は着物のクリーニングや染み抜き、仕立て以外にも染め職人や友禅作家さんとも直接繋がっていますので、染め替えや金箔の劣化の修復、柄足しなど様々な対応が可能です。また料金面も中間マージンがない分、安心な価格設定です。


◆ 豊中市のお客様

お母さまの訪問着のお直し相談でした。30年以上は経っているお着物で胴裏が全体に茶色く変色していました。

お母さまより身長が少し高いため裄直しと胴裏交換のご相談でした。

ご訪問させていただき採寸させていただき作業を進めていくなかで、裄を伸ばす(肩と袖を出す)作業で、今まで隠れていた生地を出す際に胴裏の変色が表地まで影響を与えており、茶色く変色していました。

淡い着物のため茶色い変色が目立つこともあり裄を出した部分の変色部分も染み抜きさせていただきました。


◆ 堺市のお客様

お母様の振袖を娘さんが着用するご相談です。いわゆる「ママ振り」と言ってお母さまの振袖で成人式に出られるご相談です。振袖は解き洗い張りをしている状態で胴裏や八掛などまとめて保管されておりパーツが全て揃っているかの確認からのスタートです。

当店ではお手入れ相談は、国家資格のクリーニング師が無料訪問サービスを行っていますので、その場で振袖や振袖長襦袢などに必要なお手入れ方法をはじめ小物類や帯など小物類が揃っているかの確認も無料で相談可能です。

訪問の当日は娘さんも在宅いただきましたので娘さんの採寸をさせていただきました。仕立ては一級和裁士のもと仕立てあげました。振袖の八掛も共八掛(表地と同じ柄)で手の込んだ振袖でした。


◆ 茨木市のお客様

お父様の男性物の白大島のご相談です。男性の方はアンサンブルを誂えても着用されていない方が多いですが、こちらの着物はご着用頻度も多く、茶色く変色したシミが多数ありました。

全体に小さな茶色く変色したシミが多数ありました。大島紬のような先染めの着物は染み抜きが難しく、特に絣のような柄がにじんでしまうリスクが高いので染み抜きが難しい部類になりますので、シミが目立ちにくいようにベージュ系に染め直しさせていただきました。


◆ 東大阪市のお客様

七歳用を三歳用へのご相談事例です。

一般的にお宮参りと三歳用は同じ着物を使い、七歳用は別に誂えることが多いのですが、ご自身が最後に七歳で着用した七五三の着物を娘さんの三歳用に直してほしいという相談があります。

この場合、肩揚げや腰揚げを二重揚げなど色んなテクニックを使って何とか着用できるように考えます。三歳で着用する場合、袖も引きずることがありますので、袖も揚げたりすることもあります。少しゴアゴアしますが思い出の着物を出来る限り活用して頂きたいです。


◆ 西宮市のお客様

お母さまの振袖を成人式に着用されるのを「ママ振り」と言っていますが、お母さまのお母さま「おばあちゃん」の振袖を使いたいご相談です。約60年前の振袖で胴裏が全体に変色、表地も変色しています。

着用した時にできる汗ジミや袖の袂など汚れやすい部分が汚れており、その着用頻度がうかがえます。

贅沢な刺繍と鳳凰柄で全体に銀箔と胡粉で描かれています。最近の振袖にはあまり見ない柄行きで素敵です。

このようなご相談の場合、最良のプランから必要最低限のプランまで4つか5つのプランをご提案させていただきます。

今回は、胴裏の交換と特に目立つ部分の染み抜きと丸洗いをさせていただきました。


◆ 大阪市のお客様

いわゆる「ママ振り」お母様の振袖を娘さんが着用するご相談ですが、振袖の袖を裁断し訪問着にしたものを再度繋ぎ合わせて振袖に戻すご相談です。振袖の袖を訪問着にされる方は結構いらっしゃいますし、当店にも振袖の袖を切ってほしいという相談はありますが、戻してほしい相談は稀です。

一度、訪問着として着用したものを改めて振袖に戻すということですので、どうしても縫い代が必要なため柄がずれてしまいます。

表地の色が無地ですと接いだ部分が目立つため必要に応じて柄のせなどする場合もありますが、今回はそれほど目立たないので接ぐのみで納品させていただきました。


◆ 東京都のお客様

黒留袖が変色して茶色くなってきたので部分的な染色のご相談でした。

黒染めに用いられる染料は、三度黒と呼ばれる植物染料由来のものと化学染料があります。三度黒の技法を用いた着物で友禅柄のあるものは2種類の染料を併用するため経年変化の程度に差が生じ境界線でぼやけた変色が発生してきます。また20年や30年と経つと自然と全体が退色してきます。

次の写真をご覧いただければ分かりますが、三度染めの真っ黒から二度染めのグレーに変わり一度染めの茶系になっていくのが一般的です。

今回は特に目立つ変色部分を染め直しました。部分的に黒く染める場合、染めた部分だけが黒くなりすぎるので自然な感じで染め直すことが職人の技術だと思います。


◆ 堺市のお客様

お母さまの留袖を息子さまの結婚式に着用されるためのお直し相談でした。

30年くらい前の留袖で表地の衿や比翼の衿にシミがあり、染み抜きや染色を行いました。

また身幅が大きかったので少し詰める必要がありました。ヒップサイズですと100㎝くらいから93㎝くらいの方へのお譲りでしたので、そのまま着用されると背中心がずれてしまいますので、標準的なサイズにお直しさせていただきました。


◆ 西宮市のお客様

お母さまの振袖を着用されて結婚式に使いたいご相談です。

見た目は綺麗な感じでしたが金駒が外れている部分が多く、その金駒のお直し相談でした。

金の糸をオレンジの糸で細かく留めているのですが、非常に細かい作業で専門の職人がいるくらいです。

作業するには裏地を外さないといけないためお直しする箇所が多いと裏地を外す箇所も多くなります。

気の遠くなりそうな作業ですが、コツコツとやっていただきました。


◆ 枚方市のお客様

お母さまの振袖を娘さんが着用されるご相談でしたが、娘さんが重度障害で車いすで生活されているということで二部式の着物へのお直し相談でした。

車いすのため袖の袂が地面を引きずらないように短めに作成し、着物を着用していると見えるように二部式でも丈は長め、二部式ですと巻きスカートにすることが多いのですが、今回はパンツで動いても乱れないよう工夫し、帯はお太鼓無しで後でマジックテープで留めるスタイルに変更させていただきました。

写真は左上が元々の振袖です。


◆ 神戸市のお客様

黒留袖の背中が汗で白くなっているという相談です。

黒留袖や喪服など色の濃い着物ですとよくある相談です。絹は湿気た状態で摩擦が起こるとスレと言う現象がおきます。いわゆる毛羽立ちですが、見る角度を変えると白く毛羽立ちが目立ちます。

汗の湿気と帯などの擦れで脇や背中の帯下によくできます。染色すれば目立たない程度にできますが、同じ環境で着用するとまたなりますので、そのあたりはお客様と相談します。

今回はスレ直しは行わずに将来の変色をなるべく防ぐために汗抜き洗いをさせていただきました。


◆ 吹田市のお客様

祝着の染み抜きです。衿付近に白いシミが多数あり、その染み抜き相談でした。七五三用やお宮参り用は、よだれなど付くことも多く、20年くらいして着物を広げた時にそのタンパク質が変色していることがあります。

男児用で黒の場合は、分かりにくいですが白地が多い着物ですと目立ちます。変色したシミは染み抜きも高度になりますので、着用後にお手入れされることをお勧めします。


◆ 大阪市のお客様

加賀友禅の訪問着の汗ジミ相談です。袖付け部分に汗が原因で水ジミのような跡が残っています。原因は汗で、その濡れた部分が一段濃く見ええる現象です。

この場合、汗抜きと染み抜きが必要になります。汗抜きで汗を抜き、次にキワをぼかして目立たなくする作業をします。全体を水につけて洗う洗い張りをすればより綺麗になりますが、洗い張りの場合、仕立て直しが必要になるため部分的にぼかして作業する方法が合理的です。

写真では光の加減で生地の色合いが違って見えますが、実際は変化ありません。


◆ 大阪市のお客様

江戸小紋の裾に飲み物かなにかのシミがありました。江戸小紋は柄が細かく漂白などするとにじむことがあり、また染色補正が難しいため職人泣かせの着物です。

ただ新しいシミの場合は比較的スムーズに作業ができますので、シミが付いたときは速やかにご相談ください。


◆ 豊中市のお客様

購入して5年で10回ほど着用している着物です。一度もお手入れをされていないので預かった時点で衿の汚れもシッカリありました。

衿の汚れは同じ部分が汚れて古い汚れの上に新しい汚れが付いていきますので作業をしてみないと、どの程度落ちるかが分かりません。

衿の処理としては、表面の汚れを取る汚れ落とし(2,000円~)と古い定着したシミまで処理する衿の染み抜き(9,000円~)があります。

衿の染み抜きでは漂白や染色まで行います。今回の場合、古い汚れが残ってもご了承いただくきましたので、簡易な衿の汚れ落としのみ作業をさせていただきました。


◆ 豊中市のお客様

総絞りの振袖の血液の染み抜きです。血液は時間が経つと取れにくくなりますので、速やかに専門家に相談してください。水を付けると血液が広がりますし、範囲が広がると染み抜き料金もその分、高くなることがありますので、何もしない方が良いです。またむやみにクリーニングをしないでください。クリーニングする際は必ず染み抜き後にしてください。通常のドライクリーニングでは血液のシミは落ちませんし、おちないままアイロンをかけると熱で血液が生地に定着して取れにくくなります。


◆ 箕面市のお客様

高齢になると帯を締めることが大変になるということはよく耳にします。裁断するのは忍びないですが、前に巻く部分とお太鼓部分を分けて二部式にすることにより着用が楽なります。

立派な袋帯でしたが、二部式にさせていただきました。


◆ 大阪市のお客様

色無地の着物に水ジミが出来ています。キワのように残りその境目を目立たなくなるまでぼかしながら作業をしていきますが、何かシミが残っているとドンドン広がっていきますので、シミ抜きと同時にぼかす作業をします。簡単に思われるかもしれませんが職人の腕が問われる作業です。