金彩加工・金箔・柄のせ
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こちらの多くは他店で断られたものなど少し特殊な染み抜き・柄のせ・金彩加工の事例の一部を掲載させていただきます。
◆ 箕面市のお客様
ママ振袖の修復事例です。30年ほど前の振袖で数回着用後クリーニングして保管していたが数十年ぶりに出してみると柄部分に変色が多数できていたとのことです。
染み抜き後に同じ柄を復元しました。見た目はどこを直したか分からないくらい綺麗になりました。
左側が作業前
左側が作業前
柄の剥離
平成初期にのせ友禅加工された着物の柄が剥離するということがよくあります。当初は丸洗い(ドライクリーニング)にが原因と考えらえていましたがドライクリーニングの石油系溶剤で樹脂の溶解が認められない点、未着用の着物にも剥離が認められる点からドライクリーニングが直接の原因ではないと考えられますが、クリーニング作業の摩擦によって弱っていた部分が剥離するということがあります。原因ははっきりしていませんがバインダーに使用されたウレタン系樹脂の劣化、顔料及び金属粉とバインダーとの配合比率の問題があげられます。
剥離したものを修復する際に部分的に補修しても他の部分が弱っているため一度、柄を全て剥がします。剥がした部分の型を作り手描きで色をのせていく作業になります。
◆ 大阪市のお客様
黒留袖ですが柄部分に広範囲のシミが出来ており何店舗かで断られた感じでした。染み抜きしても反応がなかったため全体を洗った後に金彩加工の技術で柄を修復する作業にしました。
この留袖は元々摺りはがしの技法を使っており同様の技法を用いながらの作業です。またなるべく市松模様も残す感じで復元させていただきました。写真では光の加減で色味が違って見えますが、実際は作業前とさほど変化はありません。
とりあえず完全に復元できた事例です。
◆ 八尾市のお客様
お母様の絽の訪問着でしたが汗の影響か胸元の柄が数十年の年月で消えてしまったとのことです。
部分的に染み抜きをして薄っすら残っている柄を自然な感じで復元しました。見た目は全く分からない感じで復元できています。
大阪市のお客様
50年ほど前の祝着をお宮参り用に使いたいとのことでしたが全体に変色が多数あり、またメインの柄にも茶色い変色が多数あったため特に目立つ部分の柄を復元しながら染み抜きと染色を行いました。
◆ 神戸市のお客様
30年ほど前の男児用の祝着です。
兜の金箔が劣化しているように見えるので修復してほしいとのことです。再度、金箔を施し周りの金彩も自然な感じで仕上げました。
◆ 堺市のお客様
30年~40年ほど前の男児ようの祝着です。
写真では分かり難いですが全体に変色したシミが多数あり純粋な染み抜きの作業ですと料金的もかかりますので全体的に金彩加工を施しました。
元々の柄の邪魔にならないように雲と霞をかけた柔らかい感じで仕上げました。
◆ 西宮市のお客様
30年~40年ほどの前の色留袖ですが、金箔が劣化しているように見えるので修復してほしいとのことです。
再度、金箔を貼り直し復元できました。